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フラワーストーリー
バラ
ローマ時代、贅沢の象徴はバラをどれ程使うかです。食前にはバラ水のお風呂に入り
バラの香油をたっぷりつけます。そして床、食卓はもちろん天井までバラを飾りました。
これは酒宴が寝そべって行われたため、天井まで視界に入ったからです。
食卓に並ぶのはバラの香りをつけた薔薇酒、バラの砂糖菓子にバラのハチミツ。
そして庭にはバラの流れる噴水・・・  ローマ軍の勝利の旗にもバラだったそうです。
「バラの花びらを浮かべてお酒を飲むと酔わない」というのは、ローマ時代の言い
伝えです。
この時代からバラは鎮静、解熱、消毒、強壮に効果があるとされていました。
1743年のフランスの百科事典は「赤いバラのバラ水は収れん作用があって下痢、
下血、吐血の症状に効果あり」と解説しています。
17世紀の研究者 N・ラルペッパーは「乾燥した赤いバラの粉末は月経過多、下腹部や
子宮の不調に良い」と言っています。 バラは女性の病気に対して威力があるのです。
バラは女性の心も身体も元気にしてくれる魔法の花なのです。

バラをプレゼントするときはどんなふうにしていますか?
満開のバラは「神秘」バラのつぼみは「恋の告白」一重咲きは「淡白」赤と白の花束は
「調和」2つの花と1つのつぼみは「秘密」3つのつぼみと満開の花は「お互いの秘密に
しましょう・・・」です
ユリ
世紀末の匂いとみずみずしい生命感が混在するアルフォンス・ミュシャの作品・・・ 
彼の描く髪の毛や植物はやわらかく渦巻きながら絵の外に飛び出し幻想の世界へ
誘います。 ミュシャはアール・ヌーボーの代表的な装飾画家、19世紀パリで最も
活躍した画家のひとりで傑作「花」の白百合の美女のモデルになった女性はその
髪型を生涯変えなかったそうです。
スイセン
類まれな美ぼうの持ち主ナルキッソスは森のニンフたちの憧れの的!
中でもエコーはこの若者に恋焦がれますが振り向いてももらえず、恋にやつれ果て
声だけの"こだま,,となって山の中をさまようことになってしまいます。
彼女のことを哀れんだ愛の女神ヴィーナスはキューピッドの恋の矢をナルキッソスに
放たせます。 水辺におりた若者は水面に映った自分の顔をニンフと思い、生まれて
初めて恋に落ち食事もせず見とれているうちにやせ衰えて死んでしまいます。
やがてその水辺に清らかな白い花スイセンが咲き乱れます・・・
この若者の名が「ナルシスト」(自己陶酔者)の語源です。
寒土の中に凛とした気品を漂わせて咲くスイセンは「雪中花」とも呼ばれていますが、
スイセンのルーツを探ってみると地中海沿岸の温暖地方に行きつくそうです。
サクラ
サクラはバラ科サクラ属でその種類は200〜300種類。 日本ではソメイヨシノや山桜、
八重桜など観賞用の桜が多いけれどヨーロッパやアメリカでは西洋ミザクラと言って
サクランボのための木がほとんどです。
チェリーは辞書で引くとサクランボとありますが処女という訳も出ています。 
これは桜の花は純潔とかサクランボは天国の果実とされていてマリアの聖木となって
いる事からきているようです。
塩漬けにした桜の花びらや葉を湯に浮かべ飲むのが"桜湯,,です。
古くからお見合い、婚礼の席でのお茶は"お茶をにごす,,と言われ避けられたため桜湯
が用いられるようになりました。 この風習は1830年頃から始まり明治初期には夏の
夜店に桜湯のお店が多く並んだと言われています。
サクラにちなんだカクテルと言えば"チェリーブロッサム,,色は飲むのがもったいない
ほどのキレイなピンク!
サクランボのブランデーをベースにしているので甘いけれど
名前のイメージよりはかなり強めのカクテルなので飲むときは気をつけて!
ヒマワリ
ギリシャ神話にこんなお話が・・・ 太陽神アポロンに恋したクリュテイエーは恋心を
受け入れてもらえず、9日間裸身で大地に座ってアポロンを見つめ続けました。 
やがて太陽の光を浴び続けた彼女の顔と体は黄色い1本の花に・・・
太陽花の伝説です。 「太陽花ならヒマワリ」と広く思い込まれていますが、これは
キンセンカなのです。 ヒマワリが太陽花と呼ばれ始めたのは15世紀以降。
オランダの印象派の画家ゴッホはヒマワリの絵を繰り返し描いています。
ゴッホがヒマワリを好んだ理由は・・・?象徴辞典などの資料によれば当時ヒマワリは
「太陽」「芸術(絵画)」「愛」のシンボルでした。これらはゴッホの愛し求めたもの
ばかりです。 長い間、孤独に苦しみ人との交流を求めていたゴッホ。南仏のアトリエ
で仲間との共同作・・・ この悲願を胸に彼はヒマワリを描き続けましたが彼の激しすぎ
る情熱は友人との距離感を狂わせ自滅の道へ・・・ 
スミレ
スミレにまつわる伝説にはギリシャの神々の王ゼウスが登場します。
浮気者ゼウスは妃ヘーラーの神殿の巫女イーオーを愛します。 
しかしヘーラーの嫉妬が激しく、イーオーの身を案じたゼウスは彼女を牝牛に
変えてしまいました。 この穏やかで美しい生き物に変身した恋人のために
美味しい食料をあげようと辺り一面スミレ(イーオン)の花でいっぱいにしました。
このイーオンのラテン名がビオラです。 
スミレの名は大工さんが木材にしるしをつけるときに使う「墨入れ」に花の形が
似ていることから、つけられたと言います。 
英名のバイオレットはラテン語のビオラから・・・ またバイオレットの一品種から
派生したパンジーはうつむいた姿からフランスでPensée(もの思い)と呼ばれたのが
その名の起源。他の呼び名で由来は不明ですが「わたしを摘んで」「私を抱きしめて」
「通りを走る猫」「庭の戸口でキスして」などがあります。
ラン
東洋ランは洋ランよりも昔から中国や日本で高雅な香りを放つ花として親しまれて
いました。 蘭というと漢名も香りのよい花の総称です。 また高貴な花「キク」とも
並び称され「キク」「ウメ」「タケ」と共に「四君子」と呼ばれたたえられていました。
中国では「金蘭の友」「金蘭の契り」と言えば固く結ばれた友情を表わすそうです。
19世紀初め有名なイギリスの植物収集家カトレイがカトレア・ラビアタの栽培に
成功したときから王侯貴族の間に「ラン」ブームが起こりました。
「カトレア」の名前はそのカトレイ氏の名前から。
アジサイ
「紫陽花」と書くと美しくて、アジサイのイメージにぴったりですね。でもこれは平安時代
に唐の白楽天の詩にあった「紫陽花」という花名を日本のアジサイにあててしまった
事から生まれました。 そして中国の「紫陽花」という花の正体は今だわからないそう
です。 中国ではアジサイのことを「八仙花」と呼んでいます。
幻の花(紫陽花)はアジサイに劣らず美しかったことでしょう。 
しとしとと降りそそいで雨にウツムキカゲンのアジサイはどこか淋しさを感じます。
オランダの学者シーボルトもその淋しさを感じたようです。長崎の出島に滞在していた
彼は日本原産のこの花に魅了され、帰国後「ヒドランジア・オタクサ」という学名を
与えました。 オタクサの由来は長い間不明でしたが、シーボルトの愛人だった栗本滝
の通称「おたきさん」に関係していることがお滝の肖像画に添えられたシーボルトの
otakusaのサインから判明しました。 「大輪で空のような美しい青い色をしているから
オタクサと名付けた」と彼は語っています・・・
ポインセチア
ポインセチアの赤い色は南国の花のイメージです。 この花の原産国はメキシコで、
アメリカを経てヨーロッパに伝わったのは19世紀になってからです。 クリスマスとは
関係ないはずなのに今ではクリスマスにはかかせない花になっています^^
雪に覆われ花の少ないこの時期のヨーロッパでは華やかに咲くこの花は大人気です。
またこの花は赤と緑のクリスマスカラー!
名前の由来は自国アメリカに紹介したポインセット大使からです。
メキシカン・フレームリーフ(炎の葉)ロブスターフラワーなどの別名は燃えるような
赤色からつけられました。

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